ニュークラッシックという聴き方


Masaki Hayashi / Pendulum / CD / 3100yen(with tax)



https://soundcloud.com/spiral-records/sets/masaki-hayashi-pendulum


きっかけは東京西荻窪の名店「雨と休日」のセレクトだったり、HMVの展開するコーナー「Quiet Corner」、そして独自の視点で上質な音楽をセレクトするショップ「Spiral Records」が提案する作品だったかもしれません。インストを基調としクラッシック、ジャズ、ワールドミュージックといったジャンルが繊細且つなめらかに繋がり、アンビエントなフィーリングが加味されリラックス、もしくは刺激を受ける事が出来るサウンドを個人的に"ニュークラッシック"と呼んでいます。


特に上記に上げたSpiral Recordsのオリジナルレーベルから発表されている「伊藤ゴロー」「丈青」の作品はいわゆる"ニュークラッシック"のそれであり、当店のお客様にも満足度の高い作品です。今回このレーベルからまた素敵な作品が到着しました。


ピアニスト、作曲家である「林正樹」の新作「Pendulum」。渡辺貞夫菊地成孔小野リサ椎名林檎など幅広いジャンルのミュージシャンから必要とされるこのミュージシャンによる新作は、程よい緊張感とどこか懐かしい情景をイメージさせるような音風景が広がっている作品です。固まった聴き方ではなくあらゆる角度、あらゆるシチュエーションで自由に聴いていい作品かと。またここから新しく始まる"ニュークラッシック"の入口としても最適な作品かと感じています。



林正樹

1978年東京生れ。少年期より独学で音楽理論を学び、その後、佐藤允彦、大徳俊幸、国府弘子らに師事。ジャズピアノや作編曲などを習得。大学在学中の 1997 年 12 月に、伊藤多喜雄&TakioBand の南米ツアーに参加。音楽家としてのキャリアをスタートさせる。現在は自作曲を中心とするソロでの演奏や、生音でのアンサンブルをコンセプトとした「間を奏でる」、田中信正とのピアノ連弾「のぶまさき」などの自己のプロジェクトの他に、「渡辺貞夫カルテット」、「菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール」、「Salle Gaveau」,「Blue Note Tokyo All Star Jazz Orchestra」など多数のユニットに在籍。

演奏家としては、長谷川きよし小野リサ椎名林檎、古澤巌、小松亮太中西俊博伊藤君子をはじめ、多方面のアーティストと共演。多種多様な音楽的要素を内包した、独自の諧謔を孕んだ静的なソングライティングと繊細な演奏が高次で融合するスタイルは、国内外で高い評価を獲得している。




Spiral Records

http://www.spiral.co.jp/shop_restaurant/spiral_records/